Git は分散型バージョン管理システムの定番です。
この記事では、Git ローカル環境のアカウント・認証情報の設定方法について記載します。
Git 入門内容については以下の記事を参照してください。
アカウント
Git のローカル環境に対してアカウント情報の設定を行います。
なお、複数アカウント存在する場合は、 git config --local
でクローンしたリポジトリ毎の設定を忘れないようにしましょう。
グローバル
git
コマンドに対するグローバルな設定です。
ローカル設定がある場合はそちらが優先されます。
# 設定
$ git config --global user.name <githubアカウント>
$ git config --global user.email <メアド>
$ git config --global http.sslverify false
# 確認
% git config --global --list
ローカル
クローンしたリポジトリ単位で有効な設定です。
設定されていない項目はグローバルもしくはデフォルトが有効になります。
# 設定
$ git config --local user.name <githubアカウント>
$ git config --local user.email <メアド>
$ git config --local http.sslverify false
# 確認
% git config --local --list
認証
git コマンドを打つ度に認証情報を聞かれるのは煩わしいです。
ここでは、都度 ID/Password を入力しなくて済む認証情報の設定方法について記載します。
なお、 プロトコルは https
前提とします。
以下の方法があります。
- osxkeychain(Macの場合)
- Git-Credential-Manager-for-Windows(Windowsの場合)
- .netrc(Linuxの場合)
osxkeychain
credential helper
の osxkeychain helper
を利用する方法です。
git credential-osxkeychain
コマンドで使えるかを確認できます。
$ git credential-osxkeychain
usage: git credential-osxkeychain <get|store|erase>
上記のように表示されれば利用できます。
ヘルパーの設定を以下のように行います。
$ git config --global credential.helper osxkeychain
上記は git clone
するときの https://<username>@<FQDN>/~
単位で認証情報を記憶してくれるため、 git clone
する際は以下のようにアカウント情報を付与しましょう。
# 凡例
$ git clone https://<username>@<FQDN>/<repository-username>/<repository-name>.git
# Github の場合
$ git clone https://<username>@github.com/<repository-username>/<repository-name>.git
Mac では認証情報は「キーチェーンアクセス」に保存されます。
Git-Credential-Manager-for-Windows
Windows の場合は Git-Credential-Manager-for-Windows
を利用します。
> choco install git-credential-manager-for-windows
以下の設定も確認・実施しておきましょう。
# 確認
> git config --global --list
# credential.helper=manager っていうのがあればOK、なければ以下実施してください
# 設定
> git config --global credential.helper manager
初回パスワード入力時に Internet Explorer などと同じ場所にアクセストークンが保存され、以後はパスワード入力が不要になります。
.netrc
パスワードを素で記述するためセキュリティ的には心配ですが、一応記載しておきます。
$ cat >> ~/.netrc <<EOF
machine github.com
login <githubアカウント>
password <パスワード>
EOF
$ chmod 600 ~/.netrc
Github の認証
Github は 2021 年 8 月 13 日より Basic 認証による Git アクセスが廃止となっています。( 参考 )
そのため、個人アクセストークンの設定が必要です。( 参考 )
個人アクセストークン
個人アクセストークンは以下の方法で取得・使用してください。
- Web で Github にログインします
- 設定画面を開きます
Generate new token
をクリックします- noteにトークンのわかりやすい名前を記入します
- 権限を設定 (
repo
だけ選択しとけば大丈夫です) - [Generate token] をクリックします
- トークンをコピーします (ページを離れると参照不可になるので注意してください)
- これまでのパスワードの代わりに使用します