Mac OS Catalinaから標準シェルがzshになっています。
この記事では、Macにおけるzshの設定について説明します。
初期設定
Catalina にアップデートすると、コマンドライン/ターミナルを開いた際に以下が表示されるようになります。
The default interactive shell is now zsh.
To update your account to use zsh, please run `chsh -s /bin/zsh`.
For more details, please visit https://support.apple.com/kb/HT208050.
上記に従って、以下を実行しましょう。
$ chsh -s /bin/zsh
Changing shell for <user>.
Password for <user>:
シェルの種類
ここで、シェルの種類の復習をします。
- ログインシェル
- コマンドライン/ターミナルを起動したとき、サーバにログインしたときに立ち上がるシェルのことです
- 対話形式で入力します
- インタラクティブシェル
- コマンドラインで
bash
やzsh
と入力した際に起動するシェルのことです - 対話形式で入力します
- コマンドラインで
- シェルスクリプト
- シェルで記述されたファイルを作成して実行することです
設定ファイル
設定ファイルについて説明します。
.zshenv
- ログインシェル、インタラクティブシェル、シェルスクリプト、どれでも常に必要な設定を定義します
zsh
が起動して、必ず最初に読み込まれる設定ファイルになります- 影響範囲が大きいので記述は必要最低限にしましょう
.zprofile
- ログインシェルに必要な設定だけを記述します
.zshenv
の次に読み込まれる設定ファイルですzsh
ログイン時の一回だけ読み込まれます
.zshrc
- ログインシェル、インタラクティブシェルの場合に読み込まれます
.zlogin
- ログインシェルに必要な設定だけを記述します
- ログインシェルの最後に読み込まれます
- 役割は
.zprofile
とほぼ一緒ですが、理由がない限り使用は推奨しません
.zlogout
exit
コマンドでzsh
を抜けたときに読み込まれます
まとめ
ご自身で Homebrew などの諸々のツール・プログラミング実行環境などをインストールした際は .zshrc
に環境変数やパス、イニシャルシェルなどを設定するようにしましょう。
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