macOSにおけるzshの設定

2022-04-24

Mac OS Catalinaから標準シェルがzshになっています。
この記事では、Macにおけるzshの設定について説明します。

初期設定

Catalina にアップデートすると、コマンドライン/ターミナルを開いた際に以下が表示されるようになります。

The default interactive shell is now zsh.
To update your account to use zsh, please run `chsh -s /bin/zsh`.
For more details, please visit https://support.apple.com/kb/HT208050.

上記に従って、以下を実行しましょう。

$ chsh -s /bin/zsh
Changing shell for <user>.
Password for <user>:

シェルの種類

ここで、シェルの種類の復習をします。

  1. ログインシェル
    • コマンドライン/ターミナルを起動したとき、サーバにログインしたときに立ち上がるシェルのことです
    • 対話形式で入力します
  2. インタラクティブシェル
    • コマンドラインで bashzsh と入力した際に起動するシェルのことです
    • 対話形式で入力します
  3. シェルスクリプト
    • シェルで記述されたファイルを作成して実行することです

設定ファイル

設定ファイルについて説明します。

  • .zshenv
    • ログインシェル、インタラクティブシェル、シェルスクリプト、どれでも常に必要な設定を定義します
    • zsh が起動して、必ず最初に読み込まれる設定ファイルになります
    • 影響範囲が大きいので記述は必要最低限にしましょう
  • .zprofile
    • ログインシェルに必要な設定だけを記述します
    • .zshenv の次に読み込まれる設定ファイルです
    • zsh ログイン時の一回だけ読み込まれます
  • .zshrc
    • ログインシェル、インタラクティブシェルの場合に読み込まれます
  • .zlogin
    • ログインシェルに必要な設定だけを記述します
    • ログインシェルの最後に読み込まれます
    • 役割は .zprofile とほぼ一緒ですが、理由がない限り使用は推奨しません
  • .zlogout
    • exit コマンドで zsh を抜けたときに読み込まれます

まとめ

ご自身で Homebrew などの諸々のツール・プログラミング実行環境などをインストールした際は .zshrc に環境変数やパス、イニシャルシェルなどを設定するようにしましょう。

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